チャットボットによるマーケティングオートメーションサービス「ChatBook」を運営する株式会社チャットブック。Facebook・Instagram広告から流入する見込み顧客に対して、チャットボットで課題をヒアリングし、サービスを説明することができる、法人営業の自動化を実現するサービスです。
2016年に創業し、昨年サービスをリリースした同社の採用は代表取締役である小島舞子さんが直接判断しているという。スタートアップ企業の採用にはどのような課題があるのか、そしてGLITがどのように活用されているのか。小島さんにお話を伺いました。

株式会社チャットブック
小島 舞子さん
早稲田大学在学中にC向けサービスやアプリを企画開発する会社を創業。5年間CTO/CFOとして勤め、数十件のウェブやアプリを制作。500万ダウンロードを達成するアプリを制作、CFOとしても1億円を調達し、リクルートへ転職。
後に顧客獲得を加速し自動化する株式会社チャットブックを創業。Salesforce/YJCapital/EastVenturesから出資を受けている。
|「ChatBook」は自らの体験した課題から生まれたサービス

─チャットブック創業の背景についてお聞かせください。
小島さん:6年間ほど、学生時代にアプリの会社を経営していました。その頃の課題として、新規顧客の獲得がとても大変だったんです。その後、リクルートに入社しまして、リクルートほど大きい会社であれば、新規顧客の獲得も難しくないのだろうなと思っていました。しかし実際は大企業であっても新規獲得は苦労するものでした。そこから、新規顧客を獲得できるプラットフォームを、Facebook Messengerを活用したチャットサービスで実現できたらよいのではないかと思い至り、チャットブックを創業することになりました。
─どのような業種のお客様に導入いただいているのでしょうか。
小島さん:toBの企業、特にSaaSのサービスを提供されている企業が多いです。SaaSはまだ新しいサービスの概念であり、お客様へも説明しにくいという課題を抱えているケースが多いのです。広告からLPに遷移しても、サービスがいまいち理解されないので、結局離脱してしまいます。
─現在、チャットブックには何名ほどの社員が在籍しているのでしょうか。
小島さん:現在8名の社員が在籍、半分以上がフルリモートで働いています。職種はエンジニアとカスタマーサクセスが中心で、インターン生も採用しています。
|GLITだからこそ、限られたリソースを本質的な採用活動に割くことができている

─採用活動についてお伺いします。チャットブックの採用方針について教えてください。
小島さん:まだ数名規模の会社なので、ビジネスサイドについては過去の実績について話を聞きながら、信用できる人かどうかで判断しています。
勤務地に関わらず、仕事が任せられるかどうかを重視しています。
─GLITをご導入いただいた背景をお聞かせください。
小島さん:チャットブックには人事専任の社員がいません。一般的にも、スタートアップで最初から人事を構えている企業は少ないと思いますが、弊社も代表である自分が求職者一人ひとりを目で見て判断しています。しかし人事担当者が必要ない体制であっても、求職者へメッセージを送ったり、面談を設定したりと、何かしらのオペレーションが発生し、それを社長一人でこなすのは大変です。いわゆる社長業として様々な業務を抱えている中で、採用に割けるリソースは限られています。
オペレーションの工数を減らし、よりスマートに採用活動を進めたいと考えていました。オペレーションコストを削減することで、求職者との面接や面接前後のコミュニケーションといった、より本質的な採用活動にリソースを割くことができます。
─GLITを導入いただいて、実際どのように運用されているのでしょうか。
小島さん:GLITのSlack連携機能を活用していて、求職者とマッチするとSlack上に通知が来るので、それに対してインターン生が毎日確認を行い、ワンクリックで返答しています。そこで求職者とマッチングしたら、私が相手の情報を確認し、面接を設定する、という流れです。
|GLITの「採用フローを自動化できる点」を評価しています

─GLITを利用された感想についてお伺いさせてください。
小島さん:とにかく簡単なUIなので、求職者と会いやすいサービスだと思います。特に採用フローを自動化できる点を評価しています。求職者とマッチングするまでのオペレーションが簡略であり、実際にインターン生でも運用ができるほどです。
また、「いつまでに転職したいか」「どのような背景があって転職を検討しているのか」といった求職者の情報が面接前に分かるのもいいですね。
─これまで何名とお会いしたのでしょうか。
小島さん:直近2019年4月では11名の方とマッチングし、うち数名とは面接を実施しました。SaaS企業での経験がある方や、新卒1年ほどの方など、多種多様で人材に幅があるように感じます。
─今後、GLITに期待していることについて教えてください。
小島さん:GLITは導入から日も浅いこともあり、まだ採用決定までには至っていませんが、GLITの「工数を最小限に抑えつつ、求職者に会える」点については大変満足しています。今後、サービスの拡大にともなってユーザー数が増えてくれば、弊社とマッチする求職者の方も増えていくはず、と期待しています。今後もGLIT経由でマッチした方とは面接していき、将来の採用につなげていきたいですね。